よくあるご質問

IR活動の中、投資家の皆様からよくいただく質問を下記にまとめさせていただきました。

版権収入とは何ですか?
詳しくは「事業特性」ページをご覧ください。
作品が売れると版権収入が計上されるのは理解していますが、もう少し具体的に教えてください。
当社制作のアニメ作品が海外販売、日本国内での配信、及びグッズなどへのライセンスされた場合に、当社への版権収入が計上されます。
詳しくは「事業特性」ページをご覧ください。
業績が各期によって大きく増減するのはなぜですか?
当社のビジネスは、一つ一つの作品単位が億単位と大きいため、決算期にその売上が立つかによって、大きく業績は増減いたします。
例示いたしますと、製作委員会からの報告が予定されていた版権収入が当社決算期末から一日ずれた報告となるだけで、その期の売上及び利益が億単位で変化することとなります。
短期的な決算期毎による業績のブレではなく、中長期的な当社の成長にご期待いただければと考えております。
映像制作事業の原価とは何を指しますか?
基本的には社員やクリエイターの人件費となります。
社員人件費は毎期昇給があり、クリエイターへの報酬も上昇傾向にあります。このため、映像制作事業の原価は、増加傾向にあります。
税率が各期によって変動するのはなぜですか?
版権収入原価となる作品投資の減価償却費が損益計算書に計上された段階と、税務上この償却費の損金算入が認められる期間が異なる場合があるためです。また、受注損失引当金等の費用も、税務上認められるタイミングが損益計算書への計上時期とは異なります。
セグメント別の粗利率が各期によって大きく変動するのはなぜですか?
映像制作事業においては受注作品によって粗利率の設定が異なります。
版権事業においては、作品への投資額の減価償却時期によって版権収入原価が大きく変動するため粗利率が毎期変動いたします。
また当社グループは、作品のヒットで得られた成功報酬や出資分配金を社員及びクリエイターに一部還元していく方針です。
これは期末の決算賞与という形で支払われますが、映像制作事業の原価として計上されるため、ヒット作を輩出すると決算賞与が増え、映像制作事業の粗利率が期末に大きく下がる場合がございます。
受注の決まり方を教えてください。
当社の場合、受注作品の製作委員会に参画する場合が多くなっております。このため作品の企画段階から当社のプロデューサーが参画し、その後成立した製作委員会から映像作品の発注を受ける場合が多くなっております。
製作委員会とは何ですか?
製作委員会とは、製作に必要な資金を複数の会社が共同で出資し、制作した作品を各社の得意な分野で営業を行う事業体を指します。
出資比率20%以上50%以下の委員会は持分法適用会社として有価証券報告書に記載されます。
出資比率50%超の委員会は連結子会社として、会計上処理いたします。
(製作委員会の損益を100%連結し、他社出資分を少数株主持ち分として、最終損益から減じる処理をします。)
あくまで原則であり、他の要因により変わる場合もございます。
  • ”制作”とは、作品を作り上げることを指します
    “製作”とは、作品に対する出資及びビジネス展開を行うことを指します。
その他の事業とはどういったことを指していますか?
アニメーションに関連したイラストの制作受注や自社物販での収入を指します。
出版事業での電子書籍とはどのようなサイトで配信していますか?
株式会社マッグガーデンが運営しているウェブマガジン(MAGCOMI・MAGKAN)にて第1話、最新話を含む複数の話数を無料で公開しているほか、電子書籍コミックスは電子取次及び電子書店各社に販売を委託しております。
製作委員会への出資割合が知りたいのですが。
作品ごとの出資割合は開示しておりません。ただし出資割合が20%を超える作品については、有価証券報告書にて出資割合を開示させていただいております。
製作委員会への出資をどのように決めていますか?
作品への出資の収益性や獲得する権利運用窓口などに応じて決定しております。
ニュースなどで見聞きする映画の興行収入と比べて版権収入が少なく感じます。これはなぜでしょうか?
マスコミなどで報道される数値はすべて売上高であり、利益ではありません。
製作委員会など出資者に分配される金額は、売上高から原価及び営業にかかった費用などを差し引いたものが利益となります。
映画興行収入で例示いたしますと、興行収入の約半分は劇場が取得いたします。その残額から配給会社様の配給手数料を差し引いたものが、製作委員会の出資比率に応じて配分されることとなります。
(契約により上記と異なる場合もございます。)
決算説明資料で見る版権収入額と、アニメの放送時におけるインターネット上の盛り上がりが連動していないように感じます。これはなぜでしょうか?
インターネット上でのアニメーションの評価と収益性は必ずしも一致いたしません。
インターネット上の盛り上がりが高い作品であっても収益性が低い場合は多々ございます。また、インターネット上で評価されていない作品であっても収益性は高いという場合もございます。
当社では、過去20年以上にわたる版権収入の傾向を分析し、出資判断に用いております。
経営計画における版権収入の予想はどのように行っていますか?
主要な作品ごとに、更に販売されるジャンル(海外販売、配信、商品化、セールスプロモーションなど)ごとに算出しております。
現在進行中の主要な作品群は、製作委員会が定期的に開催されております。
製作委員会における販売営業報告を基に、契約に基づき成功報酬や出資分配を算出し予算策定しております。
過去作品におきましては、現状の作品トレンドラインを基に、予算策定を行っております。
このため、過去作品の製作委員会が何らかの形でその作品を販売した場合、計画外で版権収入が発生することとなり、計画を上振れることとなります。
近年の業績上振れの主要な要因は、過去作品の版権収入の計画対比増によることが多くなっております。
為替レートは御社の業績に影響を及ぼしますか?
版権に関わる海外からの入金は米ドル建て契約の場合が多く、為替が円安にふれると海外からの版権収入が増加する傾向があります。
海外売上はどのくらいでしょうか?
有価証券報告書の【関連情報】の「地域ごとの情報」の項目に記載がございます。ただし、日本の製作委員会を通じて行われた海外への映像作品の販売はここに記載されていないため、実質的には有価証券報告書に記載されている海外売上比率より高くなります。
アニメグッズの仕組みを教えてください。

アニメグッズは、グッズメーカーがアニメの製作委員会に対してライセンス申請を行い、製造・販売を行っております。
グッズメーカーはその対価として所定のロイヤリティ(許諾料)を製作委員会に支払います。
当社は製作委員会よりそのロイヤリティから一部成功報酬及び分配収入を得ております。

  • 一般的なアニメグッズは他社が製造しており、そのグッズの販売収益は当社には計上されません。

IG Port ONLINE STOREでの自社グッズは、当社と協力会社の協同事業となっております。これにより当該通販サイト等で販売されたグッズは、当社にも販売収益が計上されます。

アニメの原作本が売れると御社の利益となりますか?
アニメの原作本が販売された場合には当社への収入は発生いたしません。
ただし、出版事業を行う株式会社マッグガーデンが刊行するコミックが映像化された場合、原作本の販売においても出版事業収入が計上されます。